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食品添加物はなぜ嫌われるのか (DOJIN選書: 83)
食品情報を「正しく」読み解くリテラシー - 著者:
- 畝山 智香子 著
- 内容紹介
- 目次
- 追加情報
食の安全情報はどのように捉えればよいのだろう.食品添加物は忌避すべきものなのか,オーガニック食品は無条件に受け入れても問題ないものなのか.グローバル化が進展する世界で,食の安全をめぐる問題も,もはや自国だけの問題に留まらなくなってきた.「すべての人に適切な情報を」届けるべく,世界の食品安全情報をサーベイし発信し続ける著者が,近年話題になったさまざまな問題を取り上げ,印象やイメージに惑わされることなく,科学的知見に基づいて適切に判断するためのポイントをわかりやすく解説する.
第1章 終わらない食品添加物論争
一 食品添加物の安全性を測る(食品への混ぜものの告発者/安全性試験/エイムス試験の開発とその後の展開/日本でのフリルフラマイド騒動/食品の安全性は確実に向上している)
コラム・ 時代背景とともに決められる基準値
二 食品添加物をめぐる国際事情(食品添加物の定義/食品添加物の役割/TPP批判)
三 食品添加物だから……(食品添加物が悪いという主張/食品添加物だから安全?)
四 ベビーフードで考える食品添加物の有効性(ヒジキに含まれる鉄とヒ素/鉄とヒ素の摂取量/食品添加物を使う意味)
第2章 気にすべきはどちらか――減塩と超加工食品
一 世界の減塩対策(WHOの減塩目標/他国のモデルになった英国の減塩対策/警告表示もある米国の減塩対策/欧米に倣った韓国の減塩対策/遅れをとる日本の減塩対策)
二 超加工食品とは何か(NOVA分類という考え方/NOVAへの批判/食品として大切なこと)
第3章 オーガニックの罠
一 オーガニック卵汚染事件(違法薬物騒動/余波/事件の背景)
二 「オーガニック卵」というもの(日本における有機農産物の扱い/オーガニック卵の安全性/動物の福祉という観点)
三 オーガニックとの付き合い方(その後の欧州/米国の卵/オーガニック未殺菌ミルク)
コラム・ 妊婦や乳幼児が気をつけるべき食品
第4章 新しい北欧食に学ぶ
一 北欧食と和食(注目を集める北欧食/七カ国研究/北欧食と和食の学術研究)
二 NNDの落とし穴(食べ物に含まれる毒/危険な毒キノコ)
コラム・ ライチが引き起こした死亡事例
第5章 国際基準との軋轢
一 EUへの鰹節の輸出問題(鰹節に含まれる物質/遺伝毒性発がん物質の基準値/鰹節は燻製魚?/鰹節の粉末が問題になった事例/妥当な基準値の設定)
二 検査の意味は?(検査を増やせば安全になるのか/規則に厳密すぎることの問題/乳児用ミルクの栄養基準/厳格な基準で不足した乳児用ミルク)
第6章 食品表示と食品偽装
一 日本では表示義務のないカフェイン(各国のカフェイン摂取基準/国によって大きく異なるカフェインの表示/カフェインを高濃度に含む製品とカフェインレスを謳う製品/カフェイン粉末による死亡/エナジードリンクの問題)
二 食の「安心」を脅かす食品偽装(オリーブオイルの偽装/取り締まりが難しい魚(シーフード)の偽装/偽装ハチミツ/なぜ偽装はなくならないのか/インドの食品偽装/日本の食品表示制度/偽装の標的は誰?)
コラム・ 命に関わる偽装
第7章 プロバイオティクスの栄枯盛衰
一 プロバイオティクスの健康強調表示(欧州では認められない健康強調表示/プロバイオティクス製品の有害事象の報告)
二 期待が高まるマイクロバイオーム研究(マイクロバイオーム研究の興隆/糞便移植の衝撃/プロバイオティクスの効果)
三 トクホとプロバイオティクス(特定保健用食品の始まり/科学のレベルを維持するために必要なこと/学生の手本となっているか)
コラム・ 誇大宣伝を避けるために
第8章 食品安全はみんなの仕事――すべての人に適切な情報を
世界食品安全デー/食品の安全をめぐる誤解/正しい情報を届けるために
- 出版社:
- 化学同人
- 判型:
- B6
- ページ数:
- 256ページ
- 本体価格:
- 2000円
- ISBN:
- 9784759816839
- 発売日:
- 2020年 06月 06日
