
-
DOJIN選書 2
似せてだます擬態の不思議な世界
- 著者:
- 藤原 晴彦 著
- 内容紹介
- 目次
- 追加情報
情報を発信するものが,情報を受け取るものを「似せてだます」戦略,擬態.蘭の花になったカマキリ,ハチの姿に似せたアブ,目玉模様をもったチョウ……自然界には思いもよらない擬態が存在する.彼らはなぜ「似せてだます」戦略をとったのか?擬態のメカニズムはどこまで明らかになっているのか?「情報交換の陰には擬態あり」をキーワードに,昆虫だけでなく分子の世界,さらには人間界まで縦横に駆け巡る.擬態をどこまで見破れるか
プロローグ―擬態とは何か
第1章 だまし・だまされる生きものたち
一 強いキャラクターにあこがれる―ベイツ型擬態(虎の威を借る擬態/ベイツ型擬態と水戸黄門/手強い相手に似せる)
二 みんなで似ればこわくない?―ミューラー型擬態(似たもの同士で身を守る/似せてだますわけじゃない)
三 目立ちたい? 目立ちたくない?―標識型擬態と隠蔽型擬態(捕食者から逃れるテクニック/進化するガ―適応実験としての工業暗化/迷彩色と分断色―パンダ模様の謎)
四 だまして食べてやろう―ペッカム型擬態(攻撃型擬態)(驚異の擬態/ハナカマキリ―隠蔽型のペッカム型擬態/釣りの名人 アンコウ―標識型のペッカム型擬態 ケース1/他種のメスになりすましオスを食う―標識型のペッカム型擬態 ケース2/自分を食べさせるための誘い―標識型のペッカム型擬態 ケース3)
第2章 だましのテクニック―標識型擬態と隠蔽型擬態 43
二 道路標識にご注意!?―標識型擬態 その2(色の効用/スズメバチと熊/本能か学習か)
三 気持ち悪いシグナル―標識型擬態 その3(群れる昆虫―集団の効果/自分の糞は嫌?―鳥の糞の擬態/死んだものに用はない―擬死の世界)
四 植物になりたがる昆虫―隠蔽型擬態(花に似せる/生葉・枯れ葉に似せる/葉・枝を破ってごまかす/枝に似せる/芽に似せる/棘に似せる/樹皮に化ける―工業暗化/オールラウンドプレーヤー―オオゴマダラの蛹)
第3章 紋様をつくりだすしくみ―擬態の分子メカニズム 73
一 豹柄の模様をつくるしくみ―数理生物学的アプローチ(アニマル柄の方程式/紋様の形成)
二 チョウの翅に紋様をつくるしくみ―分子生物学からのアプローチ(模様形成に必要な「工具」/脚と目玉模様/擬態のお絵描きグッズ)
三 紋様に色をつけるしくみ―生化学からのアプローチ(お絵描きの仕方/何色が必要ですか?)
第4章 擬態するカイコ
一 カイコのカムフラージュ術(お蚕さま/人間に奪われたカムフラージュ)
二 遺伝子から見るカイコの擬態(紋様を司る遺伝子とは?/擬態遺伝子の正体/カイコにとっての擬態とは)
第5章 アゲハに見る擬態の不思議 113
一 尾状突起(なんのためにあるのか/尾状突起のつくられ方)
二 シロオビアゲハの複雑な戦略(日本で見られる代表的なベイツ型擬態/学習能力を利用した擬態/人間社会のシロオビアゲハ的擬態
三 蛹のカムフラージュ(枝の肌触りはいかが?/先を読んだ変身)
四 鳥の糞から緑の葉へ―幼虫の華麗なる変身(成長とともに変身する/擬態と餌) }
五 幼虫の紋様のつくられ方(幼虫の紋様―ナミアゲハ・キアゲハ・シロオビアゲハ/紋様と昆虫ホルモン/擬態紋様を制御する遺伝子/メラニンの働き/アゲハの紋様に残された謎)
第6章 だまされるものか―擬態を見破る苦労
一 視覚を駆使して見破る
二 学習して見破る
第7章 視覚以外の五感でだます
一 五感を利用しただましのテクニック(視覚・嗅覚・聴覚でだます/味覚・触覚でだます)
二 音を模倣する―ものまねをするインコ(ものまねインコ/ものまね上手は有利か/音でだます生きものたち)
第8章 分子も擬態する―相互作用を真似る世界
一 人体に侵入するウイルスの擬態(免疫システムの攪乱/自己と非自己の識別/分子レベルの擬態)
二 擬態するタンパク質
エピローグ―人間社会におけるだましのテクニック(詐欺はペッカム型擬態である/人間社会独自の「似せてだます」戦略/だまされないためには)
- 出版社:
- 化学同人
- 判型:
- B6
- ページ数:
- 204ページ
- 本体価格:
- 1500円
- ISBN:
- 9784759813029
- 発売日:
- 2007年 01月 01日
